ベトナムIT職業について

他の東南アジア諸国と同様に、ベトナムは国策でIT産業を振興しており、近年、ハノイ及びホーチミン市で多くのIT系の会社が設立されている。またダナンにはIT系企業を集めたソフトウェパークなるものが作られた。

ベトナムにあるIT系企業の多くは、ベトナム国内の業務及び日本又は欧米からのオフショア開発の仕事を受けている。こういった企業は東南アジアの近隣諸国と比べても賃金が安いことから、年々増加しており、IT技術者の需要が高まっている。

この状況を踏まえ、高校を卒業して大学進学する時にIT分野を選択する学生が多く増えてきており、現在IT系は人気の職業となっている。ITと言うと、やはり理系なので、男女比は圧倒的に男性の方が多いが、徐々にだが女性の技術者も増えてきている。

IT都市ダナンがベトナムで今注目されている理由とは

しかし人気の職業になると、急激にIT系技術者を目指す学生が増えてきているので、専門学校を卒業しただけでは就職が厳しくなっている。単なるIT専門だけで簡単に就職できなく、就職できても給料があまり高くないようである。

人気の職業は基本的に給料が高いというイメージがあるベトナムですが、ことITに関する仕事の給料はと言うと、ベトナムにおける平均給料と比べると、そこまで高くなく、更に給料の振り幅が大きい。ただ優秀なIT系技術者になると、月給が2000ドルを越える場合もある。最低賃金が200ドルを切っているベトナムにおいては夢のある金額である。平均給料について、国内のIT会社は外資系のIT会社と比べて給料が低く、新卒の平均給料は200ドルくらいであるが、経験のある人は500ドルから1000ドルくらいである。一方外資系のIT会社の平均給与は1500ドルくらいである。もちろん給料が高いほど採用条件も厳しくなる。

ちなみに一流企業又は外資系のIT系企業を目指す学生さんたちは、IT技術のほかに外国語の語学力、コミュニケーション力などが必要不可欠となっている。日本以外の外資系IT系企業なら英語能力が必要であり、日系のIT系企業であれば、日本語も必要となっている。

外資系企業は給料が高いがベトナム国内企業と比べて職業環境が厳しく、残業などが多い。あまり残業をしたがらないベトナム人に対して、深夜まで仕事することはかなり厳しいと言える。外資系企業は若い技術者を多く募集している。

IT系企業に勤めたIT技術者の多くは、ある程度経験ができると、一人もしくは同じような友人を集めて独立する傾向が強い。

こういった傾向からか、ベトナム国内の一流IT企業(例えばFPT社やViettel社など)は給料が高くなっている。給与水準は、外資系企業と比べてほぼ同じレベルにある。

ベトナム人に人気の職種

以前にも述べましたが、ベトナムでは、大学新卒就職率は約80%ということです。その約80%の大学新卒者は、どんな職業を選ぶのか?どんな職種が人気があるのか?その辺を書いていく。

ある求人求職サイトにおけるベトナムの2014年オンライン人材市場調査によると、ベトナム人に人気がある職種のトップ5は、上から販売・営業、会計・監査、総務・秘書、マーケティング、人事である。その他、技能実習制度を使った、日本での就業も最近は人気だ。

但し、この人気職種は、人材供給量(応募者と就業者の量)の高い順となっていることに注意したい。

⓪技能実習生

近年、外国人技能実習生で日本に行くベトナム人の数が激増している。ベトナムにある送り出し機関といわれる機関で日本語や技術を勉強してから日本で3年間仕事をする。

外国人技能実習生・研修生の概要

①会計・監査

会計・監査職の人材供給量は人材需要量よりも多い。2014年8月の平均応募比率は133.5 候補者/仕事となる。会計・監査といった仕事は企業に欠かせないポジションであり、安定して良い給料をもらえる点が人気。しかし、採用されるのは経験年数が長い人が多いため、大学新卒者には人気があっても新卒採用には狭き門である。

②販売・営業

人材供給量の10.9%を占める販売・営業職は、企業からの人材需要量も多く、採用活動がもっとも盛んである。特殊な製品・サービスを扱う場合を除いて、人材に求める要素はコミュニケーション能力と活発な性格である。そのため、新卒労働者や若者を対象とした求人募集が多いため、トップ5に位置づけられている。

 

③総務・秘書

総務・秘書は女性からの人気が最も高い職種である。平均応募比率は123.5候補者/仕事である。ある企業では総務・秘書ポジションに1025候補者が応募したことがあるそうです。総務・秘書は几帳面な人材が求められ、また、終日オフィス仕事であるから女性において、とても人気を誇っている。

④マーケティング

人材需要量の割に供給量が追いついていない職種である。ベトナムの経済成長に伴い需要が年々伸びており、2014年の人材供給量は前年比167%、人材需要量は前年比178%でる。まだまだ、これからも伸びていくことが予想される職種である。

⑤人事

各企業・組織の採用・社員育成において大事な役割を果たす職種であるが、最近は人材需要量があまり多くない。しかし、2014年8月の平均応募比率は112.4候補者/仕事で、高い比率になっている。

上記の職業の他、最近ベトナム人は「コンサルティング」関連職業に人気がある。設備投資がなく、楽しくて売り上げをとり、なおかつ利益率が多い業種というイメージがあるからだ。日本ではリーマンショック以降相次いでコンサル業が倒産したが、ベトナムでは今がブームとなっている。

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