ベトナムでは残業ほとんどなし

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ベトナムでは、残業をほぼしない。特にオフィスだとその傾向が強いようだ。

18時終業だと、18時30分にはオフィスにはベトナム人スタッフが誰も残っていないということが一般的である。ましてやこれが土日出勤とかになると理解できないようである。仕事や会社勤めに対する意識は欧米系の発想と近いものがある。

従い、最近日本でも減ってきてはいるようだが、残業や土日出勤当たり前となっている日系企業にとってはこの感覚を理解するまでに非常に時間がかかるようである。ベトナム人のこのような感覚は、社会主義国家であることも一因のようだ。

なぜ残業や土日出勤をベトナム人が嫌うのか?

ベトナムでは、民間企業が登場したのはドイモイ政策が導入された1985年以降であり、それまではベトナム人就く職業といえば公務員もしくは商店主か農民であった。企業に勤める「サラリーマン」という労働形態は、本当にここ最近の20年間くらいである。

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そのため、特に年配のベトナム人にとっては、サラリーマン自体がよく分からないようである。仕事が終わって、夕食までには帰るのは当たり前のことであり、残業とか土日出勤なんかするはずないと考えているからである

次の理由は、ベトナム人の生活スタイルである。一般的に、夜7時には家族そろって夕食を開始し、その後は一家団欒といったことも理由にあげられる。

またベトナムでは、女性は結婚し子供が出来ても仕事を続けることがほとんどである。会社を終わると子供を学校へ迎えに行き、夕食を作ることなどで残業が出来ない状況である。

ベトナム人にとっても人生の中で最も重要なものは明らかに「家族」である。そのため、家庭の事情があれば、それは仕事よりも優先されるべきものと考えるのがこの国では普通である。また家庭によっては、夕飯までに帰らないと「貴方は家族を愛してないの?」と奥さんから叱られると聞いたこともある。また、比較的新しい就職口を探しやすいのも一因かもしれない。

更に、法律的には企業に対して時間外労働が厳しくされている。時間外労働は、最長1日の勤務時間の50%を超えることはできない。例えば8時間労働の場合は、1日4時間までが可能な残業となる。また、1カ月で30時間、年間200時間以下でなければならない。時間外労働をさせた場合には、会社は労働者に対して通常の賃金に加え割増賃金を支払わなければならない。時間外労働の対価として、支払う割増賃金は高額であり、通常の労働日の150%で、週休日の場合だと200%で、法定祝日及び有給休暇中の労働は300%となっている。残業などの勤務時間外の労働に対する手当ては高く、企業の負担になってしまうため、各企業では残業なしを前提で、効率的なオペレーションが求められる。

 

ベトナムIT職業について

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他の東南アジア諸国と同様に、ベトナムは国策でIT産業を振興しており、近年、ハノイ及びホーチミン市で多くのIT系の会社が設立されている。またダナンにはIT系企業を集めたソフトウェパークなるものが作られた。

ベトナムにあるIT系企業の多くは、ベトナム国内の業務及び日本又は欧米からのオフショア開発の仕事を受けている。こういった企業は東南アジアの近隣諸国と比べても賃金が安いことから、年々増加しており、IT技術者の需要が高まっている。

この状況を踏まえ、高校を卒業して大学進学する時にIT分野を選択する学生が多く増えてきており、現在IT系は人気の職業となっている。ITと言うと、やはり理系なので、男女比は圧倒的に男性の方が多いが、徐々にだが女性の技術者も増えてきている。

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しかし人気の職業になると、急激にIT系技術者を目指す学生が増えてきているので、専門学校を卒業しただけでは就職が厳しくなっている。単なるIT専門だけで簡単に就職できなく、就職できても給料があまり高くないようである。

人気の職業は基本的に給料が高いというイメージがあるベトナムですが、ことITに関する仕事の給料はと言うと、ベトナムにおける平均給料と比べると、そこまで高くなく、更に給料の振り幅が大きい。ただ優秀なIT系技術者になると、月給が2000ドルを越える場合もある。最低賃金が200ドルを切っているベトナムにおいては夢のある金額である。平均給料について、国内のIT会社は外資系のIT会社と比べて給料が低く、新卒の平均給料は200ドルくらいであるが、経験のある人は500ドルから1000ドルくらいである。一方外資系のIT会社の平均給与は1500ドルくらいである。もちろん給料が高いほど採用条件も厳しくなる。

ちなみに一流企業又は外資系のIT系企業を目指す学生さんたちは、IT技術のほかに外国語の語学力、コミュニケーション力などが必要不可欠となっている。日本以外の外資系IT系企業なら英語能力が必要であり、日系のIT系企業であれば、日本語も必要となっている。

外資系企業は給料が高いがベトナム国内企業と比べて職業環境が厳しく、残業などが多い。あまり残業をしたがらないベトナム人に対して、深夜まで仕事することはかなり厳しいと言える。外資系企業は若い技術者を多く募集している。

IT系企業に勤めたIT技術者の多くは、ある程度経験ができると、一人もしくは同じような友人を集めて独立する傾向が強い。

こういった傾向からか、ベトナム国内の一流IT企業(例えばFPT社やViettel社など)は給料が高くなっている。給与水準は、外資系企業と比べてほぼ同じレベルにある。

ベトナムにおける就職状況

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ベトナムでは、多くの大学生の就職活動というのは大学を卒業してから開始することが多い。大学卒業証明書を取得しないと、就職書類が提出できないが理由となっている。そのため、大学卒業してから無駄な時間をしないように早めに就職先を見付けるようにする。就職サイトに登録し、新聞の求人欄を確認する。そして、企業に履歴書を送り、就職先の試験を受ける。企業の採用条件などにより、就職をしながら語学や仕事に必要な知識・資格などを勉強する。また卒業前にインターンシップとして、就職したい会社や就職したい会社と同業種の会社で働くこともある。

こういった学生が多いものの、実際は高い経済成長率を誇るベトナムであっても、高学歴の若者たちがその知識や資格を生かし、自ら納得する”より良い職”を見付けるのはそう簡単ではないようである。

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現在、若年人口が多く、高学歴化がさらに進み、更にここに来て景気低迷で企業の採用人数が減少し、就職状況が厳しくなっている。良い大学を出ても、就職先が見つからない学生が徐々に増えてきている。せっかく高等教育機関や大学教育を受けたにもかかわらず、現実のベトナム人若者たちは、日々より良い就職先を求めて必死のようである。

ベトナムにおいて、大学及び勤務地と言うと首都であるハノイか経済的な中心地であるホーチミンになることが多い。そのため、地方からハノイやホーチミンという都会に来た学生たちは大学を卒業してから地元に戻らず、大学のあるハノイかホーチミン市で仕事を必死に探すことになる。もちろん、ハノイ又はホーチミン市における企業、特に外資系企業は地方における企業より給料が高く、昇進チャンスがあるのも大学を卒業した若者が地方である地元に帰らない理由になっている。

ハノイ又はホーチミン市にある大学の学生と比べて、地方の大学を卒業した学生の就職状況は厳しいようである。一つは地方には若者が働きたくなるような給料の高い仕事はないため、ハノイやホーチミンへ来て就職活動を始める人が多い。

優秀な成績を修めて大学を卒業している学生なら大学又は教授からの紹介があるので仕事を見つけやすいが、それ以外の大多数の若者は自分自身の力で企業を探し応募しないといけない。また大学を卒業したため、親に面倒をかけないようにと、多くの地方大学出身の若者は飲食店や家庭教師などのアルバイトをしながら就職活動をしている。

一方、ハノイかホーチミン市の大学出身の学生は経済的な面がある程度余裕があ流ことが多い。また親からの知り合いで仕事の紹介などもあるため、仕事が見つらないと大学院に進学することもある。

就職は大変だが、明るい未来に向けてベトナムの若者たちは一生懸命に頑張っている。

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